市場課題|パワー半導体の電力損失

電気を使うほど損失が増加
電気で動く機器が増えるほど、電力を変換する場面で失うエネルギーも積み上がります。電源装置やモーターの制御では電圧や周波数を変える必要があり、その変換を担う部品がパワー半導体(電力を目的の形へ変換する半導体素子)です。変換のたびに一部が熱として逃げるため、機器が増えるほど冷却の負担もふくらみます。
炭化ケイ素でも基板の費用が高い
シリコンに代わる炭化ケイ素や窒化ガリウム(シリコンより高い電圧に耐える化合物)は、基板の単価が高くなりがちです。炭化ケイ素の単結晶は2,000℃を超える高温で時間をかけて育てるため、基板の費用は素子の製造コストの約半分を占めるとされます。価格が下がりにくいと、家電や産業機器のように数量の多い用途ほど採用しにくくなります。
他にも、高温での放熱の設計、ウェハ(素子を作り込む円板状の基板)を大きくするための設備投資、国内で整える調達網、といった課題があるといわれています。


