Notplaはテイクアウト容器とカプセルを作っている会社
主力は「紙容器の内側コーティング」と「食べられるカプセル Ooho」
この使い捨てプラを別の素材で置きかえようと、世界中で素材スタートアップが動いています。なかでも「海藻」という意外な原料で実用化に踏み込んでいるのが、英国インペリアル・カレッジ・ロンドン発のNotpla(ノットプラ) 。中心になる製品は2つあります。
1つめは、テイクアウト用の紙容器の内側コーティング 。お弁当箱の内側にうすく塗る素材で、油やソースが漏れないのにPFAS(有機フッ素化合物)を使いません 。食べ終わったら、紙容器ごと家庭の堆肥(コンポスト )に入れれば、土にもどります。
2つめは、海藻の膜で水やスポーツドリンクを包んだ「Ooho(オーホー) 」というカプセル。文字どおり膜ごと噛んで飲み込める ので、マラソンやイベントの給水で、ペットボトルの代わりに配られはじめています。ほかにも、サラダの調味料やケチャップを包む食品フィルム、家庭の堆肥でくずれる使い捨てカトラリーなど、暮らしのまわりのプラを少しずつ置きかえようとしています。
ロンドンの大学院生2人が、卒業制作から立ち上げた
Notplaを立ち上げたのは、英インペリアル・カレッジ・ロンドンの大学院デザイン学科で学んでいたピエール・パスリエ氏 とロドリゴ・ガルシア氏 です。きっかけは、卒業制作で発表したOoho。そこから「海藻でプラを置きかえる」というアイディアを事業化し、2014年に大学発のスピンアウト (独立した会社)として創業しました。
原料に使うのは、世界の海で育つ褐藻類(昆布やワカメの仲間) 。陸の作物とちがって肥料も真水も農地もいらず、育つあいだにCO₂を吸ってくれるので、つくる工程で環境への負担も小さくなります。
FrontJournalの解説
スピンアウト 大学の研究成果をもとに独立して作られた会社。
褐藻類 コンブ・ワカメなど、褐色の色素を持つ海藻のグループ。
コンポスト 生ごみや植物を微生物の働きで分解して作る堆肥。