市場課題|変異遺伝子は薬で狙いにくく、区別も難しい

変異遺伝子は薬で狙いにくい
がんや希少疾患の多くは遺伝子の変異が原因で、従来の低分子医薬品や抗体医薬品では標的にしにくい遺伝子があります。KRAS(細胞の増殖を制御する遺伝子)の変異は、肺がん・大腸がん・膵がんなどで多く見られるといわれる変異です。このままでは、治療の選択肢が限られる患者さんが残る恐れがあります。
siRNAは変異を区別しにくい
既存のsiRNAの設計技術では、病気の原因となる変異型の遺伝子と、正常な生理機能に必要な野生型の遺伝子を、区別して抑えることが難しい点が課題です。原因遺伝子は、正常な遺伝子と比べて一塩基だけが変異していることが多いためです。このままでは、正常な遺伝子まで抑えて副作用が生じる可能性があり、患者さんの負担につながります。
他にも、肝臓以外の臓器への展開、正常な遺伝子まで抑える副作用、治療薬がない疾患の多さ、といった課題があるといわれています。
- 野生型変異を持たない、本来の配列の遺伝子を指す。正常な生理機能に必要であり、変異型だけを抑える薬では、この遺伝子の働きを保つことが求められる。


