市場課題|VHH抗体の作製は動物の免疫と評価の難しさが課題

動物の免疫に時間と手間がかかる
VHH抗体の作製は、多くの場合、動物の免疫が出発点となるため、時間と飼育の手間が大きな負担です。アルパカなどのラクダ科動物に目的の分子(抗原)を投与し、生じた抗体の遺伝子を血液の細胞から取り出して、候補を作製します。新しい標的に合わせた抗体を用意するたびに、時間とコストがかかります。
固定の影響で結合力を測りにくい
候補を大量に調べるディスプレイ技術(細胞やウイルスの表面に抗体を並べて選び出す手法)では、抗体を表面に固定するため、結合力を正確に測りにくくなります。固定された抗体は、働きが変わったり、複数の抗体がまとまって結合して見えたりして、遊離した状態の結合力と食い違うことがあります。大量に調べられても、正確な比較には限界がある点が課題です。
他にも、動物の飼育施設の負担、動物愛護の観点での配慮、製造ごとの品質のばらつき、といった課題があるといわれています。
- 抗体体内に入った異物の目印(抗原)に結合するタンパク質を指す。研究や診断、治療で、調べたい分子だけを見分ける道具として使われる。


