市場課題|早期のがんは発見が難しい

早期の膵臓がんは発見が遅れる
膵臓がんは、早期には特徴的な自覚症状に乏しく、発見が遅れやすい傾向があります。国内の対策型検診(市区町村が住民向けに実施する検診)の対象に膵臓は含まれず、腹部超音波やCTでも小さな腫瘍の描出は容易ではありません。発見が遅れるほど治療の選択肢は狭まり、5年生存率も下がるといわれています。
腫瘍マーカーは早期の感度が低い
血液で測る腫瘍マーカーは、がんが進行してから濃度が上がる性質があります。膵臓がんで広く使われる「CA19-9」(代表的な腫瘍マーカー)は、ステージI・IIAでの検出感度(がんの人を正しく拾える割合)は37.5%です。このままでは、症状が出てから見つかる例が減りにくい状況が続きます。
他にも、採血や内視鏡の身体的な負担、通院の時間的制約、部位ごとに検査項目が分かれる手続きの煩雑さ、といった課題があるといわれています。
- 腫瘍マーカー血液や尿に含まれる、がんの有無や進行の程度を反映する物質。がん細胞が作る成分や、体が反応して作る成分を測る。早期では濃度が上がりにくく、単独での早期発見には限界がある。


