市場課題|電気自動車の駆動に損失が残る

オンボード型はギアで損失が出る
「オンボード型」(エンジンの代わりにモーターを車体へ搭載し、既存の自動車の構造を大きく変えずに済む方式)では、電力を駆動力に変える過程で、ギアなどの動力伝達によるエネルギー損失が生じます。自動車の電動化は、この方式を主体に進んでいます。損失が残る限り、電力の利用効率が下がり、省エネの効果も限定的です。
冷却と搭載空間に制約が残る
駆動用のモーターとインバータ(直流電力を交流に変換する装置)は発熱するため、冷却の装置が欠かせず、搭載の面でも制約が残ります。水冷式では、冷却水を循環させる電動ポンプが必要で、冷却にもエネルギーを使います。モーター、インバータ、冷却の装置が別々に載ると、追加のバッテリを置ける車内の空間も限られやすい状態です。
他にも、モーターの小型化と軽量化、滑りやすい路面での走行の安定性、車体設計の自由度の確保といった課題があるといわれています。
- オンボード型エンジン車のエンジンの位置にモーターを搭載し、ギアなどを介して車輪を回す電気自動車の駆動方式である。既存の車体構造を大きく変えずに電動化できる一方、動力の伝達でエネルギー損失が生じる。


