株式会社エマージングテクノロジーズ|博士向けの就職情報サイトを運営する企業

株式会社エマージングテクノロジーズ

エマージングテクノロジーズ「博士の就職支援」を開発|研究領域=博士向けの就職情報サイト/強み=求人の集約と出会いの支援/将来性=博士が研究に専念できる環境へ

企業紹介|エマージングテクノロジーズとは?

博士人材の活躍が期待されるなか、博士と企業の出会いを支える「博士の就職支援」。株式会社エマージングテクノロジーズは、その担い手の一つとして、博士人材の採用と就職を支える企業です。博士課程の学生を中心とした就職情報サイト「博士情報エンジン wakate」を、博士人材と採用企業へ提供しています。

キーワード「博士の就職支援」

「博士の就職支援」は、ポスドク(博士号の取得後に任期付きで研究に従事する人)を含む博士人材へ、求人やインターンシップの情報と企業との接点を届ける取り組みです。特徴は、学部や修士と異なる博士の就職活動に合わせ、情報を一か所に集められる点にあります。研究と並行して就職活動を進める場合でも、その時々の募集情報を受け取れます。

市場課題|博士の就職は情報と接点が限られる

現状の博士の就職活動の課題|現状は、情報が少なく企業と出会いにくい/紹介が中心で情報を得にくい/企業は博士との接点が少ない

紹介が中心で情報を得にくい

博士課程の学生の就職活動は、教員や先輩からの紹介が多い傾向にあり、進め方を示す情報が少ない状況です。研究と並行して進めるため、企業を調べる時間も限られます。このままでは、就職先を選ぶ機会の損失や、希望と企業のミスマッチが生じかねません。

博士との接点が少なく採用に難航

博士の採用に意欲があっても、出会えず採用に至らない企業が多い状況です。科学技術・学術政策研究所の2021年度調査では、博士課程修了者を採用しない理由として、「自社と博士課程修了者のマッチングがうまくいかなかったため」が最多の52.6%でした。博士の採用には、学士・修士の採用に示される政府の「就職・採用活動に関する要請」が無く、各企業が独自に進めるため、接点を持ちにくいのが実情です。

他にも、博士の採用や処遇に戸惑う企業の声、博士に期待する能力を企業が伝える経路の少なさ、といった課題があるといわれています。

FrontJournalの解説
  • マッチング求職者と求人側の希望や条件を照らし合わせ、双方の組み合わせを成立させることを指す。博士の採用では、研究分野や専門性の一致が焦点になる。

エマージングテクノロジーズの強み|「博士の就職支援」を開発

エマージングテクノロジーズが「博士の就職支援」を開発|現在は、無料で博士向けの求人情報を提供/wakateが求人を一か所に集約/企業と博士の出会いを支援

博士向け求人情報を一か所に集約

企業が博士に期待する能力や経験は学部・修士と異なるため、学部・修士向けの就職情報だけでは、博士に必要な情報を得にくくなります。

同社が運営する「博士情報エンジン wakate」は、博士課程(後期)の在籍者を中心とする20代の博士人材に向けた就職情報サイトです。求人情報やインターンシップの情報を集約し、企業の採用動向を把握できます。オンラインポスターセッション(研究内容をポスターの形で紹介する場)を使えば、自身の研究を採用企業へアピールできます。博士人材の利用は無料です。募集情報を受け取りやすくなり、就職先を選ぶ機会の損失や、希望と企業のミスマッチを減らす狙いです。

企業と博士の出会いを支援

紹介を中心とする就職活動では、企業の側も、出会える博士の範囲が限られがちです。

同社は、情報配信プラットホーム「博士情報エンジン」を運営しています。求人情報・求職中の研究者の情報・イベントやセミナーの情報を、利用者自身が載せて発信できる場を目指す仕組みです。この名のもとに、20代の博士人材向けの「博士情報エンジン wakate」のほか、ポスドク・任期付き研究者・企業研究者・博士課程の在籍者と、研究開発力を求める企業を就職支援の形でつなぐ「博士情報エージェント」があります。企業は博士人材との接点を自社で増やせるため、採用の機会が広がります。

FrontJournalの解説
  • オンラインポスターセッション学会で行うポスターでの研究紹介のように、研究内容を図と短い文でまとめて見せる形式を、オンライン上で行うものを指す。採用企業が研究者の関心や強みを知る手がかりになる。

未来・展開|博士が研究を生かせる就職先を広げる

博士向けの就職支援が変える未来|博士が研究を生かせる就職先を広げる/大学の講座で就職活動を伝える/オンライン講座で書類作成を支援/研究に専念できる環境を目指す

大学の講座で就職活動を伝える

同社の代表取締役社長である深澤知憲氏は、大学が開く講座や交流会に登壇し、就職活動の進め方を伝えています。2026年8月には、北海道大学の「博士課程学生のためのJrec-in(科学技術振興機構が運営する研究者向けの求人情報サイト)の使い方ワークショップ」で講師を務め、北里大学の第4回北里研究者サミット「DocTALK~社会接点創出交流会~」にも登壇しました。9月には、金沢大学の「研究力アピール強化・ポスター作成ワークショップ」で講師を務めています。こうした場で、参加した博士課程の学生は就職活動の進め方を学べます。

オンライン講座で書類作成を支援

「博士情報エンジン wakate」は、就職活動の準備に役立つオンラインのセミナーを案内しています。2026年9月には「エントリーシート書き方セミナー」の開催が告知されました。オンラインキャリアガイダンス「博士の就活 ~就職した先のキャリアを見据える~」も、開催が案内されています。応募書類の書き方から入社後のキャリアまで、就職活動の全体像をつかむ機会になります。

研究に専念できる環境を目指す

博士人材が就職への不安や就職活動の負担を減らし、研究に専念できる環境を、同社は目指しています。そのために、採用側が博士人材に抱く期待を、博士へ伝わる形で届ける方針です。採用情報やインターンシップの情報を集め、確実に届く環境の整備を進めます。実現すれば、博士人材は研究に充てる時間を増やし、その専門性を生かせる就職先を選びやすくなります。

会社概要|株式会社エマージングテクノロジーズ

2005年設立の博士人材支援

株式会社エマージングテクノロジーズは、2005年5月に設立された企業です。前身は、2000年9月設立のIon-Emerging Technologies, Inc.。本店は東京都新宿区に置いています。事業は、博士人材(博士課程学生、ポスドク、企業研究者等)のキャリア開発、育成、採用支援です。2012年11月には、深澤知憲氏が代表取締役社長に就任しています。

有料職業紹介の許可と認定

同社は、2006年8月に有料職業紹介事業の許可を取得しました。2024年1月には、「博士情報エージェント」が文部科学省の研究支援サービス・パートナーシップ認定制度(A-PRAS)に認定されました。同年12月には、東京商工会議所に加盟しています。

つくばから新宿へ拠点を移転

2007年5月に、本社を茨城県つくば市へ移し、東京都新宿区の早稲田大学内に研究所とオフィスを開設しました。2008年10月には、早稲田大学内で研究所とオフィスが移転しています。2009年5月には、事業拡大のため、つくば研究支援センター内(茨城県つくば市)に本社を移しました。2013年6月には、事業拡大のため、東京都新宿区に本社を移転しています。

会社情報

会社名株式会社エマージングテクノロジーズ(Emerging Technologies Corporation)
所在地東京都新宿区新宿2-1-14 エレメンツ新宿ビル5階
設立2005年5月9日
代表深澤 知憲(代表取締役社長)
事業博士人材(博士課程学生、ポスドク、企業研究者等)のキャリア開発、育成、採用支援。博士情報エンジン wakate(博士課程(後期)の在籍者を中心とする20代の博士人材向け就職情報サイト。博士人材は無料で利用可)。博士情報エージェント(博士人材と企業を就職支援の形でつなぐサービス)。博士情報エンジン(求人・求職・イベント・セミナーの情報を利用者自身が掲載し発信できる場を目指す情報配信プラットホーム)。有料職業紹介事業(許可番号 13-ユ-306081)
技術領域博士人材の採用・就職支援、情報配信プラットホーム、キャリア開発
採択文部科学省 研究支援サービス・パートナーシップ認定制度(A-PRAS)に博士情報エージェントが認定(2024年1月)/東京商工会議所 加盟(2024年12月)
URLhttps://emerging.jp/

編集後記|FrontJournal編集部より

博士課程で積み上げた専門性を社会でどう生かすかは、本人の努力だけでは決まりません。博士が就職先に出会うための情報と経路が整っていることが、前提になります。エマージングテクノロジーズは、求人やインターンシップ、セミナーの情報を一か所に集める形で、その入口を整えています。

同社が目指すのは、求人情報の掲載にとどまらず、博士と企業が互いの期待を知り合える場です。博士は自身の研究を企業へ伝え、企業は博士への期待を伝える方針で、双方の理解が深まる点が印象に残ります。大学の講座やオンラインセミナーで就職活動の進め方まで伝えている点も、その場を支える取り組みです。

博士の就職の入口が広がれば、研究に専念できる時間が増え、専門性を持つ人材が産業界の現場へ届きやすくなります。博士が自分の研究を軸に進路を選べる環境が整う日を、編集部は楽しみにしています。

FrontJournal編集部

本記事は、FrontJournalが公開情報をもとに独自に分析した第三者コンテンツであり、対象企業・研究機関の公式見解ではありません。

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