市場課題|重症呼吸不全の治療は負担と合併症が課題

重症呼吸不全は致死率が高い
重症の呼吸不全は、肺でのガス交換(酸素と二酸化炭素の入れ替え)の機能が失われる、致死率の高い病態です。急性呼吸窮迫症候群(ARDS)はその代表で、肺が働かなくなり、体に十分な酸素を送れなくなります。重症化すると、肺の機能を補う治療が必要になり、患者の負担は大きくなります。
標準治療は負担と合併症が課題
標準治療の人工呼吸器は、肺に空気を送り込むため肺への負担が生じ、ECMO(体外式膜型人工肺)を含めて、合併症のリスクを伴います。どちらも高度な医療資源を要することが課題です。そのため、肺を休ませながら全身へ酸素を届けられる新しい治療法の開発が、世界的に待たれてきました。
他にも、体への負担の大きさ、高齢の患者で治療の対象外になること、新型コロナウイルス感染症の流行で見えた既存治療の限界、といった課題があるといわれています。
- ECMO体外式膜型人工肺の略称で、体外に取り出した血液に酸素を加え、体内へ戻す装置を指す。肺が働かない患者の酸素供給を代行するが、高度な医療資源を要する。


