市場課題|世界のたんぱく質需要が増え、畜産の環境負荷も課題になる

たんぱく質需要が増え供給が課題
農林水産省は、世界の食料需要量が2050年に58億トンとなり、2010年の1.7倍に増えると見通しています。なかでも主要なたんぱく質源である畜産物は1.8倍と伸びが大きい見通しです。需要増に生産が追いつかなければ、たんぱく質の不足や価格上昇を招く恐れがあります。
畜産の増産は環境負荷を伴う
畜産は、飼料の栽培からふん尿の処理までの工程で温室効果ガスを排出します。FAO(国連食糧農業機関)の2013年の推計では、家畜のサプライチェーンからの排出は人為的な排出全体の約14.5%を占め、そのうち約45%は飼料の生産と加工によるものです。畜産物の増産でたんぱく質を補うと、環境負荷の増加も懸念されます。
他にも、飼育に要する広い農地と大量の水、国際相場に左右される飼料の価格変動、出荷までの長い肥育期間、といった課題があるといわれています。
- サプライチェーン原料の調達から生産、加工、輸送、販売までの一連の流れを指す。家畜の場合は、飼料の生産から、消化管で生じるメタンやふん尿、畜産物の加工と輸送までを含み、温室効果ガスの推計ではこの全体を対象とする。


