市場課題|観測データが増えても現場で使いにくい

解析できる技術者が足りない
衛星やドローンが集める地理空間情報は急速に増える一方、解析を担う技術者は限られます。GIS(地理情報システム)の専門人材は需要に対して供給が追いつかず、データがあっても解析まで手が回らない現場が少なくありません。情報が使われないまま積み上がると、災害時やインフラ管理で判断が遅れかねません。
高精度な観測データは高価
地表を細かく捉える高精度な観測データは、取得の費用が大きな負担です。分解能(写し取れる細かさ)の高い衛星画像や、ドローンの撮影は、範囲を広げるほど費用が膨らみます。予算の限られる自治体では、必要な頻度で観測する計画そのものを立てるのが困難です。
課題は費用だけではありません。他にも、雲に覆われて地表が写らない期間、センサーごとに異なる解像度や観測時刻のずれ、PDFやExcelに散らばる現地調査の資料、といった課題があるといわれています。
- GIS地理情報システムの略で、地形や建物、道路などの情報を地図の上に層として重ね、位置と結びつけて扱う仕組みを指す。解析には専用ソフトの操作と専門知識を要するため、扱える人材が限られる。


