市場課題|空気で変質する材料は正確に測りにくい

空気で変質し正確に測りにくい
水素を蓄える材料や電池の材料は空気に触れると変質しやすく、正確な測定が困難です。これらに多く含まれるリチウムやマグネシウムといった軽元素(原子番号が小さく軽い元素)の化合物は、酸素や水分と反応しやすく、なかには発火するものもあります。このままでは測定中に試料が変わり、開発した材料の本来の性能を見誤りかねません。
空気を遮る設備の負担が大きい
空気を遮る分析は、専用の設備と手順を要し負担が大きくなります。不活性ガス(ほかの物質とほとんど反応しない気体)で満たしたグローブボックス(手袋越しに中を扱う、外気を遮った箱)や外気を遮断できる試料容器を使い、試料を大気にさらさずに装置へ運ぶことが必要です。分析の種類ごとにこの体制を整えることは、材料を開発する企業にとって容易ではありません。
他にも、輸送中に試料が空気に触れる恐れ、発火への対策、といった課題があるといわれています。
- 軽元素周期表で原子番号が小さく、軽い元素を指す。リチウム・ナトリウム・マグネシウムなどが該当し、水素を多く蓄える材料や電池の材料に使われる。多くは酸素や水分と反応しやすく、空気を遮った取り扱いが求められる。


