市場課題|生ごみは焼却に回り処理費が膨らむ

生ごみの水分が焼却効率を下げる
生ごみは水分を多く含むため、焼却の効率を下げる要因になります。国内で2024年度に排出されたごみは3,811万トンで、その80.3%が焼却処分です。生ごみの水分は一般に70〜80%とされ、水の蒸発に熱が奪われる分だけ燃料の消費と二酸化炭素の排出が増えます。
堆肥化は時間と設置場所を要する
生ごみの堆肥化は、時間と設置場所の制約を受けやすい処理です。一般的なコンポストは発酵に数週間から数か月を要し、その間も切り返しや水分調整に人手がかかります。大型の処理機はAC電源と排水処理の設備を前提とするため、配管のない公園や屋上には置きにくくなります。
他にも、年2兆4,489億円に達するごみ処理費、分別の手間、施設の老朽化、といった課題が積み重なってきました。生ごみを排出した現場で減量する仕組みを整えることも、これからの課題です。
- 堆肥化有機物を微生物の働きで分解し、農地へ戻せる肥料に変える処理を指す。コンポスト化とも呼ばれる。
- コンポスト生ごみや落ち葉を微生物に分解させて堆肥にする装置や手法。家庭用から施設用まで規模はさまざまである。


