市場課題|原子力の廃棄物は長期の管理が必要

数万年の隔離で管理が長期化
原子力発電所から出る高レベル放射性廃棄物は、数万年にわたって生活環境から隔離する必要があります。約400基の原子炉が稼働する世界では、廃棄物の発生が続きます。このままでは、長期の管理を将来の世代に委ねる負担が残る見通しです。
核種を減らす手段が限定的
廃棄物は地層処分(地下深くに埋める処分)で隔離し、放射能の減衰を待つのが基本です。使用済み燃料に含まれる「マイナーアクチニド」(ネプツニウムやアメリシウムなど、長寿命の放射性元素)は、ネプツニウム237の半減期(放射能が半分になるまでの時間)が約214万年に及びます。核変換を担う「加速器駆動型未臨界炉」(ADS)は導入実績がなく、液体金属の腐食など材料の課題も残ります。
他にも、使用済み燃料の累積量、半減期が約21万年のテクネチウム99など長寿命核分裂生成物の扱い、処分場の面積の確保、といった課題があるといわれています。
- マイナーアクチニド原子炉の中でできる、ネプツニウムやアメリシウムなどの長寿命の重い放射性元素の総称である。半減期が長いものでは数百万年に及ぶため、廃棄物の管理期間を長くする要因になる。


