市場課題|銀配線がコストと調達の壁になる

銀配線が太陽電池のコストを圧迫
太陽電池セルの製造コストを、銀(Ag)の相場変動がそのまま押し上げる従来の配線材料。太陽電池セルの電極や配線の多くは、銀の粉末を練った銀ペーストで形成されてきました。銀ペーストは確立された手法である一方、セルの材料コストの約3割を銀が占め、相場変動の影響を強く受けるという課題があります。
銅は拡散と酸化で性能が落ちる
銀に代わる安価な配線材料として銅(Cu)が検討されてきたものの、実用化を断念する例が少なくありません。従来の焼成条件では、銅がシリコン基板の中へ拡散したり、加熱中に酸化して抵抗値が高まったりするからです。一方で、電子機器の小型化・高集積化への対応から、より微細で信頼性の高い配線材料も求められています。
他にも、銀の供給量に左右される調達リスク、微細配線ほど高まる断線や接合不良のリスク、といった課題があるといわれています。
- 銀ペースト銀(Ag)の粉末に樹脂などを混ぜたペースト状の材料。太陽電池や電子部品の配線・電極を、スクリーン印刷で形成するのに使われる。


