市場課題|データの増加でメモリの電力と容量が壁に

データセンターの電力需要が急増
AIの普及で、データセンターの電力需要が急増しています。IEA(国際エネルギー機関)の報告では、世界のデータセンターの電力消費は2024年の約415テラワット時から、2030年には約945テラワット時へ倍増する見込みです。メモリを含む計算の電力を抑えなければ、電力の確保がデータ処理を広げる制約になりかねません。
記録密度の限界が近いとされる
メモリの容量は微細化で増えてきましたが、記録密度の向上には限界が近いとされています。市販の不揮発性メモリ(電源を切っても記録が消えないメモリ)では、1平方インチあたり約1テラビットが限界とされてきました。このままでは、増え続けるデータを限られた大きさの部品に収めるのは困難です。
他にも、書き直しを続けるメモリの電力、メモリと演算装置の間を行き来するデータ量、微細化に伴う製造の難しさ、といった課題があるといわれています。
- 記録密度一定の面積にどれだけ多くの情報を記録できるかを表す量を指す。メモリでは、1平方インチなど決まった面積あたりに記録できるビットの数で表す。


