市場課題|精密部品は温度変化による膨張でずれる

温度変化で部品の位置がずれる
光通信や半導体製造装置は、部品の位置をごくわずかな誤差でそろえる必要がある分野です。ところが多くの材料は温度が上がると膨らみ、データセンターでは光ファイバーどうしの位置に微小なずれが生じる恐れがあります。位置がずれると、通信の損失が増える可能性があります。
充填材だけでは膨張を抑えにくい
樹脂部品の膨張を抑えるため、これまではシリカなどの無機フィラー(樹脂に混ぜる鉱物の粉末)を多く混ぜてきました。ただ、無機フィラーは膨張が小さいものの温めても縮まないため、混ぜる量を増やしても膨張を抑えられる幅には限りがあります。部品に求められる精度が上がるほど、従来の材料の組み合わせだけでは要求に応えにくくなります。
他にも、半導体の封止材、接着剤、導電性ペーストの熱膨張、といった課題があるといわれています。
- 熱膨張温度が上がると物体の長さや体積が大きくなる現象である。原子の振動が大きくなると、結合の伸び縮みのしかたの偏りによって、原子どうしの平均の間隔が広がることで起こる。


