市場課題|半導体の消費電力の増加

性能向上で電力コストが増加
半導体の演算性能が上がるほど、機器の消費電力も増えます。LSI(大規模集積回路)は、トランジスタ(電気の流れを切り替える半導体の部品)の数を増やして性能を高めてきたため、電力と発熱も大きくなってきました。AI(人工知能)が普及すれば、データセンターの電力コストの増加が見込まれます。
待機中も電力を使い続ける
現在のメモリは、記憶を保つ間も電力を使い続けます。SRAMやDRAM(プロセッサのキャッシュや主記憶に使うメモリ)は揮発性メモリで、電源が切れると記憶が消えるため待機中も給電が必要です。電源を落とせば電力は減りますが記憶も消えるため、待機電力の削減は困難です。
省電力化の壁は、これだけではありません。演算装置とメモリの間でデータを往復させる時間と電力、発熱を逃がす冷却の負担、高温でも安定して動く記憶素子の確保、といった課題があるといわれています。
- 揮発性メモリ電源の供給が止まると、記憶した内容が消えるメモリである。SRAMやDRAMが代表例で、動作は高速だが、記憶を保つあいだ給電を続ける必要がある。待機時の消費電力が増える一因となる。


