市場課題|担い手が減る水産加工の現場

漁業の担い手が減り続ける
水産加工を支える漁業の担い手が、年々減っています。農林水産省の統計によると、漁業就業者数は2023年に約12.1万人で、前年から1.4%減りました。水揚げから加工までを同じ地域が担う産地では、魚を獲る人が減れば加工場も稼働を保ちにくくなるといわれています。
産業用ロボットは不定形物に弱い
従来の産業用ロボットは、決まった形のものを決まった力でつかむ作業を得意としてきました。一方、形の違う魚や崩れやすい食材など不定形のものは、同じ動きの繰り返しでは扱いにくい状態が続いています。力を強めれば身が潰れ、弱めれば取り落とすため、力加減の要る工程はいまも人の手に残されています。
加工量は繁忙期と閑散期で大きく変わります。産地ごとに魚種も工程も異なり、同じ機械を持ち込みにくい事情もあります。他にも、熟練者の手の動きをどう次の世代へ引き継ぐか、といった課題があるといわれています。
- 産業用ロボット工場で組み立てや運搬を担うロボット。決まった作業を正確にくり返すのは得意だが、形や硬さが一定でないものの扱いは難しいとされてきた。
- 不定形大きさや形が一つひとつ異なり、決まった寸法として扱えない状態。魚や生鮮食品が代表例で、機械による自動化を難しくする要因になる。


