市場課題|手作業の現場は自動化が難しい

人手不足|現場で働く人が足りない
水産加工や食品加工の現場は、多くを人の手作業に頼ってきました。魚をさばく、身をほぐす、選り分けるといった作業は繊細な力加減が要り、機械に置きかえにくいものでした。しかし、こうした現場では働き手の高齢化や人手不足が進んでいます。産地の加工が立ちゆかなくなる恐れもあり、代わりの仕組みが求められてきました。
自動化|柔らかく不定形なものは扱いにくい
従来の産業用ロボットは、決まった形のものを決まった力でつかむのは得意でした。しかし一つひとつ形が違う魚や、柔らかい食品は、同じ動きでは対応できません。力を加えすぎれば潰れ、弱すぎれば取り落とします。ロボットに新しい作業を教えるには専門知識も必要で、導入のハードルは高いままでした。
他にも、繁忙期と閑散期で作業量が大きく変わる季節による波があります。産地ごとに異なる素材や作業への対応の難しさもあります。熟練者の技をどう次の世代へ引き継ぐか、といった課題が積み重なってきました。
- 産業用ロボット工場などで組み立てや運搬を担うロボット。決まった作業を正確に繰り返すのは得意だが、形や柔らかさが一定でないものの扱いは難しいとされてきた。
- 作業を教えるロボットに作業手順を覚えさせること。ティーチングと呼ばれ、従来は専門の知識やプログラムが必要で現場の人には難しかった。


