市場課題|タンパク質設計にかかる時間とコスト

タンパク質設計は組合せが膨大
従来のタンパク質設計は、目的の機能を持つ配列を、膨大な組み合わせの中から探し出す手法です。医薬品や工業用のタンパク質の多くは、変異の導入と選抜を繰り返す進化分子工学的な手法で機能を高めてきました。確立された手法である一方、実験回数の多さが開発期間とコストを押し上げています。
厳格な審査で新薬上市が困難
有効性と安全性を高い水準で両立させるバイオ医薬品の開発には、実験負担の大きさから承認取得を断念するケースが少なくありません。従来の設計手法では、複数の機能を同時に満たす配列を短期間で見つけることが難しいためです。開発期間の長期化は薬価上昇を招きやすく、治療法のない疾患には薬が届きにくくなります。
他にも、限られた実験データだけで機能の向上を予測する難しさ、複数の機能を同時に改善する難しさ、量産段階における品質の均一化、といった課題があるといわれています。
- 進化分子工学生物の進化の過程を実験室で人工的に再現し、変異と選抜を繰り返すことで目的の機能を持つタンパク質を選び出す技術。従来のタンパク質設計における基盤的な手法である。


