市場課題|膵臓がんは早期発見も治療も難しい

膵臓がんは早期発見が難しい
膵臓がんは、自覚症状に乏しく、早期発見が難しいがんとして知られています。国内の膵臓がんの罹患数は年間4万7,540例(2023年)、死亡数は4万1,235人(2024年)で、5年相対生存率は13.2%(2018年診断例)です。診断された時点で既に切除が難しい進行例も多く、治療の選択肢が限られたまま病状が進む患者が少なくないといわれています。
切除不能例は選択肢が乏しい
切除できない膵臓がんの患者には、長く既存治療の選択肢が限られてきました。主な選択肢である抗がん剤治療は効果の及ぶ範囲に限りがあり、放射線治療は周辺の正常な臓器への影響から照射量を抑える必要があります。そのため、体への負担を抑えながら繰り返し治療できる新たな手法が求められてきました。
他にも、抗がん剤による強い副作用、放射線治療での照射回数の制約、患者ごとに病状が大きく異なる膵臓がんの多様性、といった課題があるといわれています。
- 5年相対生存率がんと診断されてから5年後に生存している割合を、同じ性別・年齢の一般集団と比較して示す指標である。がん種ごとの治療の難しさを表す代表的な統計値として使われる。


