市場課題|ミリ波の拡大で誘電率の測定が重要に

ミリ波拡大で誘電特性が要る
一般に、5G(第5世代移動体通信)や衝突防止レーダーの広がりで、ミリ波(30〜300GHzの電波)の利用が拡大しています。この周波数領域で使う電子材料の条件は、一般に低誘電率と低誘電正接(電波が熱として失われる割合の小ささ)です。材料の誘電率と誘電正接をミリ波の周波数で正確に測れなければ、基板の設計に使う値を決めにくくなります。
測定法が分かれ比べにくい
誘電率の測定法は、対応する周波数帯と測れる方向が、方法ごとに異なります。IEC(国際電気標準会議)の規格も、空洞共振器法(金属の空洞内の共振を利用する方法)や平衡形円板共振器法など、方法ごとに別々です。周波数や方向を変えるたびに測定法を選び直す必要があり、値を比べにくい状況です。
他にも、試料と治具の間の空隙による誤差、薄い試料の測定の難しさ、作業条件によるばらつき、といった課題があるといわれています。
- 誘電率電界を加えたときに、材料がどれだけ電気を蓄えられるかを示す値である。真空に対する比を比誘電率と呼び、基板の中を電波が進む速さに関わる。


