市場課題|近視人口が世界で増え続ける

近視の子どもが世界で増加
近視の人口は世界的に増え、2050年には世界人口の約半数に達すると推計されています。日本でも、近視の目安の一つとされる裸眼視力1.0未満の割合は、令和6年度の学校保健統計で小学校が3割を超え、中学校で6割、高等学校で7割程度です。近視の多くは眼軸長が伸びた状態で、いったん伸びると元に戻りません。
屋内では紫色の光が届きにくい
現代の生活では、目に届く紫色の光は限られます。この光は紫外線と重なる短い波長にあり、室内の蛍光灯やLEDにはほとんど含まれません。建物や自動車の窓ガラス、紫外線を遮る眼鏡やコンタクトレンズも、紫外線とあわせてこの波長を通しにくい素材です。屋外で過ごす時間が減るほど、届く量はさらに減るといわれています。
他にも、眼軸長が伸びた目で高まる網膜剥離の危険、進行を抑える治療手段の少なさ、子どもの眼軸長を測る検査体制の不足、といった課題があるといわれています。
- 眼軸長角膜の表面から網膜までの、眼球の奥行きの長さを指す。近視は、この長さが伸びて像が網膜より手前で結ばれる状態である。伸びた眼軸長は短くならないため、進行を早い段階で抑えることが重要とされる。


