市場課題|港湾施設の老朽化が進み、水中の点検の担い手確保が課題になる

老朽化が進み維持管理が課題に
港湾施設は、建設後50年以上たった施設の割合が高まる見通しです。国土交通省の資料では、その割合は2023年3月に約27%、2030年3月には約44%、2040年3月には約68%と見込まれています。老朽化した施設が増えるにつれ、点検や補修を担う維持管理の体制の確保が課題とされています。
水中点検は担い手の確保が難しい
水中部分の点検は、担い手の確保が難しい状況です。海中は目視で劣化や損傷を把握しにくい部分が多く、海流で体の姿勢も定まりにくいため、熟練した潜水士が求められます。国土交通省の資料では、潜水士の就労者は平成29年(2017年)時点で全国に3,300人程度とされています。高齢化で離職が増える一方、その分を補う若手の後継者が不足する状況です。
他にも、鋼構造物の点検を効率化することや、劣化や損傷の状況を高い精度で把握すること、といった課題があるといわれています。
- 潜水士水中に潜って作業するための国家資格、またはその資格を持つ作業者を指す。港湾では、目視で状態を確認しにくい水中部分の点検などを担い、就労者数は平成29年(2017年)時点で全国3,300人程度とされる。


