市場課題|メタバースの企業活用は制作費と入室の手間が壁になる

空間制作が高額で導入が困難
企業が独自のメタバース空間を構築するには、数千万円規模の開発費がかかるといわれています。国内のメタバース市場が2028年度に約1兆8,700億円への拡大が見込まれる中でも、この制作費が企業の導入の壁です。このままでは、予算の限られた企業ほど活用を見送る恐れがあります。
アプリの導入が来訪者の負担に
メタバースの利用には、専用アプリのダウンロードや会員登録、VRゴーグル(頭にかぶって立体映像を見る装置)の用意が求められる場合があります。採用説明会の来訪者にとって、こうした準備は参加前の手間となり、入室までに離脱する人が出るおそれがある点が難点です。このままでは、企業が届けたい相手に空間を見てもらいにくい状態が続きかねません。
他にも、来訪者の行動を数値で把握する難しさ、機密を含む施設を仮想空間で公開する際の情報管理、サービス終了に伴う空間の移し替え、といった課題があるといわれています。
- メタバースインターネット上に作られた3Dの仮想空間と、そこで人がアバターを通じて交流する仕組みを指す。離れた場所にいる人どうしが同じ空間に集まれるため、会議や展示、採用説明会の場として企業の活用が広がっている。


