市場課題|塩に残りにくい海のアミノ酸

加熱でアミノ酸が減りやすい
海水にはアミノ酸が溶けていますが、その量はごくわずかです。塩を作る工程では海水を煮詰めて水分を飛ばすため、熱の影響を受けやすい成分は加熱と長い工程のあいだに失われやすくなります。うま味や甘みのもとになる成分を残した塩を安定して作ることは、容易ではありません。
甘みの成分が生かされにくい
海水由来の塩で注目されやすいのは、うま味に関わる成分です。アスパラギン酸やグルタミン酸はうま味に、アラニンやグリシンは甘みに関わりますが、両方を決まった割合で含む塩は多くないといわれています。原料や製法の違いが味にどう表れるかを、成分の量で確かめる手掛かりも限られます。
他にも、季節や場所で変わる沿岸の海水の成分、薪と釜を使う製法にかかる人手と時間、海へ栄養を届ける森林の手入れの不足、といった課題があるといわれています。
- アミノ酸たんぱく質を構成する成分で、種類ごとにうま味や甘みなどの味に関わる。海水に溶けている量はごくわずかで、加熱や工程の長さによって失われやすい。1マイクログラムは100万分の1グラムを指す。


