市場課題|選ぶ理由は数値になりにくい

選ぶ理由は本人も説明し難い
人が何を重視して選んだのかは、本人にも言葉で説明し難いものです。就職先や投票先の選択は、待遇や勤務地、政策の中身といった複数の条件を見比べたうえで決まるからです。理由を尋ねられた人は思い当たる項目を挙げるものの、実際の決め手とはずれが生じ得ます。
調査結果は回答者に戻りにくい
多くの調査では、集計した結果が答えた本人に戻りにくいままです。集計と分析は実施した側の担当者が行い、回答者が自分の判断の傾向を知る手立ては限られます。答える側には負担だけが残り、次の調査への協力を得にくくなります。
調査では、本音より建前が選ばれる偏りも指摘されます。他にも、五段階で尋ねる評点式の設問では回答に差が付きにくいこと、設計と解釈に専門知識を要するコンジョイント分析を扱いにくいこと、集めたデータを政策へ結び付ける手順が不足していること、といった課題があるといわれています。
- コンジョイント分析商品や政策などの選択肢を、価格や性能といった条件の組み合わせとして示し、選ばれ方から各条件の影響度を推定する分析手法である。マーケティングの新製品開発で用いられてきた。


