市場課題|体の動きを数値で測る手段が限られる

腰を痛める姿勢を捉えにくい
物流や製造、介護の現場では、荷物の持ち上げや前かがみ、体のひねりといった腰を痛める姿勢が繰り返されますが、その負担は目で見ても数値では捉えにくいものです。休業4日以上の職業性疾病のうち、約6割を腰痛が占めるとされています。負担の大きさが分からなければ、作業の見直しで腰の負担が減ったかの検証が難しくなります。
目印を貼る計測は準備が煩雑
精密な光学式モーションキャプチャ(体に貼った目印を複数のカメラで追う計測法)は、準備に手間と設備を要します。体の各部に反射マーカーを貼り、キャリブレーション(カメラ位置の校正)を済ませてから撮影します。機材も一般に高価で、計測できる場所は専用の環境に限られがちです。
他にも、目視による姿勢評価で生じやすい評価者ごとの差、熟練者の作業のコツを新人へ伝える難しさ、訓練の成果を患者や家族と共有する手間、といった課題があるといわれています。
- 光学式モーションキャプチャ体の関節などに反射する目印を貼り、周囲に並べた複数の赤外線カメラでその位置を撮影して、3次元の動きを求める計測法を指す。精度が高く、研究や医療の分野で使われている。


