職務経歴書の例文
例①:企業研究職・材料系博士
大学院博士課程修了後、化学メーカーの研究開発部門で5年間、高分子材料の開発に従事。材料設計、合成、物性評価、量産試作に向けた条件検討を担当。
【業務内容】
・高分子材料の分子設計・合成
・耐熱性・耐久性・機械特性の評価
・量産試作に向けた配合条件の検討
・製造部門とのスケールアップ検討
・特許出願・技術資料作成
【実績】
・新規材料候補を約120条件から6条件へ絞り込み
・耐熱性を従来材料比25%改善
・パイロットラインでの試作条件を確立
・特許出願3件、学会発表4件
【主な取り組み】
研究室レベルで性能が高い材料であっても、量産時に粘度や加工性が課題になることがありました。そのため、性能評価だけでなく、原材料コスト、加工温度、粘度、製造設備との適合性を評価項目に追加しました。製造部門と連携しながら試作条件を見直し、量産候補となる6条件を選定しました。
【自己PRでのアピールポイント】
材料設計から合成、物性評価、量産試作に向けた条件検討まで一貫して担当してきました。私の強みは、研究室で得られた性能をそのまま成果とせず、加工性や製造条件を踏まえてスケールアップ可能な技術へ近づけられる点です。研究開発型企業においても、研究成果を量産化・事業化へ接続する研究開発に貢献したいと考えています。
例②:社会人博士・AIエンジニア
IT企業で機械学習エンジニアとして勤務しながら社会人博士課程に進学。自然言語処理と推薦アルゴリズムに関する研究を行い、業務ではモデル開発、精度改善、MLOps環境の整備を担当。
【業務内容】
・推薦アルゴリズムの設計・実装
・Python、PyTorchを用いたモデル開発
・ログデータの前処理・特徴量設計
・A/Bテストによる効果検証
・MLOps環境の整備
【実績】
・推薦モデルのクリック率を18%改善
・推論時間を従来比35%短縮
・学習・評価パイプラインを自動化
・国際会議採択2件、社内表彰1件
【主な取り組み】
研究ではモデル精度を重視する一方、実務では推論速度、保守性、データ更新頻度が課題となりました。そのため、モデル構造の見直しに加え、特徴量生成と評価パイプラインを整備し、継続的に改善できる運用体制を構築しました。
【自己PRでのアピールポイント】
機械学習の研究知見と、実サービスでの実装・運用経験を両立してきました。私の強みは、モデル精度だけでなく、推論速度、再学習、評価、保守性まで考慮して、事業で使えるAIシステムへ落とし込める点です。AI・研究開発領域においても、研究アイデアを実装可能なプロダクトや業務システムへ接続する役割を担いたいと考えています。
例③:博士課程修了・バイオ系
博士課程で、創薬応用を見据えた細胞評価系の構築に従事。細胞培養、遺伝子発現解析、画像解析、薬剤応答評価を担当し、企業との共同研究にも参加。
【業務内容】
・細胞培養・薬剤処理条件の検討
・qPCR・免疫染色・画像解析による評価
・薬剤応答データの解析
・企業との共同研究における進捗報告
・研究成果の論文化・学会発表
【実績】
・評価対象となる細胞マーカーを8種類から4種類へ絞り込み
・画像解析ワークフローを整備し、手作業での評価時間を約40%削減
・薬剤応答の再現性を高めるため、処理時間・濃度・評価タイミングを標準化
・筆頭著者論文1報、共著論文2報、国内学会発表4件
【主な取り組み】
薬剤応答評価において、実験者ごとの判定基準や画像取得条件の違いにより、結果のばらつきが生じていました。そこで、画像取得条件と解析手順を統一し、評価マーカーを絞り込むことで、複数人が同じ基準で判断できる評価フローを整備しました。また、共同研究先への報告資料では、専門外の担当者にも伝わるように、評価指標と実験条件の関係を図表で整理しました。
【自己PRでのアピールポイント】
細胞培養や薬剤応答評価の専門性に加え、評価条件の標準化とデータ品質の向上に取り組んできました。私の強みは、研究成果を論文としてまとめるだけでなく、再現性の高い評価系として整備できる点です。創薬・医療系企業においても、評価プロセスの標準化や研究開発の品質向上に貢献したいと考えています。