市場課題|化合物の一覧が巨大化し、薬の候補探しの計算が追いつきにくい

ライブラリが巨大化し計算が膨大
創薬で参照できる化合物のライブラリ(化合物の一覧)は、数百万から数億件規模へ増えています。標的タンパク質との結合を調べるドッキング計算(結合の仕方をコンピュータ上で再現する計算)を全件に行うのは、現実的ではありません。このままでは、候補探索の期間と計算コストが膨らみ、創薬の初期段階が長引きかねません。
10億化合物級は計算が難しい
ライブラリの大規模化は続き、10億化合物級を対象とした効率的なバーチャルスクリーニングが求められています。ドッキング計算を化合物ごとに行う従来の方法では、この規模は計算コストの面から実施が難しい状況でした。計算の制約で探索できる範囲が狭まれば、有望な化合物を見逃しかねません。
他にも、化合物の形の変わりやすさ(柔軟性)を計算に含める難しさ、AIによる分子設計を創薬研究へ適用する際の壁、といった課題があるといわれています。
- バーチャルスクリーニングコンピュータ上で、大量の化合物から標的タンパク質に結合する薬の候補を選び出す手法を指す。実験で全化合物を試す前に絞り込むことで、探索の時間と費用を抑える。


