市場課題|光学部品の開発は設計の知識と研磨の安定が壁になる

設計に光学の知識が要る
従来の光学設計ソフトは、使いこなすのに光学の知識と経験が求められ、設計できる人が限られがちです。性能を確かめるには、レンズの配置と材料を選んだうえで、光線追跡(光の進む経路を計算する方法)の結果を読み解く必要があるためです。専門家が少ない現場では、試作に進む前に光学系を検討しにくくなります。
研磨の仕上がりが安定しにくい
超精密研磨は、仕上がりの精度をそろえにくい工程です。工具の形状と、加工中に部品が変形することが誤差につながり、その誤差を補正しながら削る必要があるためです。精度がそろわないと、削り直しが増え、製造が長期化しかねません。
他にも、自由曲面(球面でない自由な形の面)のレンズやマイクロレンズアレイ(小さなレンズを多数並べた部品)といった複雑な形状の設計、設計段階では見えにくい製造の工程と費用、といった課題があるといわれています。
- 光線追跡光源から出た光を1本ずつ追い、レンズや鏡での屈折・反射を順に計算して、進む経路を求める方法を指す。光学設計ソフトの基本の計算で、像の位置や光の集まり方を確かめるのに使われる。


