市場課題|造血幹細胞は必要な量の確保が難しい

さい帯血は幹細胞量が不足
末梢血(全身を流れる血液)やさい帯血の移植では、採取できる造血幹細胞が少量のため、生着率(移植した細胞が体内で根づく割合)や品質に課題が残ります。従来の体外で増やす方法でも、必要な量を確保しにくい状況です。このままでは、移植に使える細胞の量と質が、治療の制約になる可能性があります。
ドナー探しが難航し副作用も重い
骨髄移植では、ドナーのHLA(ヒト白血球抗原)の型が患者と合う必要があり、適合する人を見つけにくい点が壁です。患者側にも重い副作用であるGVHD(移植片対宿主病)の危険があります。ドナー探しの難しさと副作用の危険から、移植の実施には今も高いハードルが残ります。
他にも、遺伝子治療に使う造血幹細胞の確保、血液がん以外の難治性疾患への対応、細胞の品質の安定、といった課題があるといわれています。
- HLA白血球などの細胞の表面にある、自己と他者を見分ける目印となるタンパク質の型である。型が合わない移植では、免疫が相手の細胞を攻撃しやすくなる。


