市場課題|樹脂の表面処理は材料の性質と装置の制約に阻まれる

樹脂の表面は接着や印刷が困難
プラスチックの多くは表面が水や接着剤をはじきやすく、そのままでは接着や印刷、めっきが難しい材料です。FPC(曲げられる薄い回路基板)は樹脂に金属の回路を載せるため、両者を密着させる加工が要ります。なかでも高速通信向けのフッ素樹脂は、金属の回路を密着させる加工が特に難しいといわれています。
既存装置は大きな部材に不向き
従来のプラズマ装置は、処理できる材料の大きさや置き方に制約があります。減圧した容器で処理する方式は設備が大型で費用がかさみ、大気圧で使う装置も材料を放電部に近づける必要があります。ディスプレイや太陽電池の大きなパネルの一部だけを処理したい現場では、使える方法が限られかねません。
他にも、熱に弱い樹脂を傷めずに処理する難しさ、医療器具の滅菌の手間、薬液を使う処理の環境への負担、といった課題があるといわれています。
- フッ素樹脂炭素とフッ素が強く結びついた樹脂の総称で、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)が代表例である。熱や薬品に強い一方、表面にほかの物質がなじみにくいため、接着や印刷の前に表面を処理する必要がある。


