市場課題|森林資源の把握に人手と費用がかかる

担い手が減り現地調査の負担増
森林調査の中心は、人が森に入って樹木を1本ずつ測る毎木調査(樹種や幹の太さを記録する調査)で、広い森林ほど多くの調査員と日数を要します。森林を管理する林業従事者は長期的に減少傾向にあり、2020年には約4.4万人で、そのうち65歳以上の割合は約25%です。担い手の減少と高齢化がこのまま進むと、森林の状態を把握しきれなくなる恐れがあります。
専用センサーは高価で導入が困難
樹種の判別に向く航空機搭載センサーやハイパースペクトルセンサー(光を波長ごとに細かく測るセンサー)は、機材の費用が高額です。こうした専用センサーを使う方法は、調査に費用をかけにくい小規模な森林管理者には不向きとされます。このままでは、小規模な森林管理者が樹種まで調べた情報を得にくい状態が続きます。
他にも、森林由来J-クレジット(森林が吸収したCO2の量を、国がクレジットとして認証する制度)の複雑な算定、危険木の把握、苗木の生育確認、といった課題があるといわれています。
- 毎木調査調査する区画の中にある樹木を1本ずつ調べ、樹種や幹の太さ、樹高を記録する調査を指す。森林の資源量を把握する基本の方法だが、調査員が森に入って測るため、広い森林ほど多くの人員と日数を要する。


