市場課題|精製で溶媒と廃棄物が増え、高い分離性能には高圧装置が要る

精製で溶媒と廃棄物が増える
液体クロマトグラフィーによる精製は、充填剤と溶媒を大量に消費します。医薬品やファインケミカル(高付加価値の化学品)の製造では、高純度化のためにこの精製が広く使われています。使い捨てのカラムも多く、溶媒と充填剤の大量消費が、CO2の排出や廃棄物につながり、環境負荷とコストが膨らみやすい状況です。
高い分離性能は高圧装置が前提
HPLC(高圧で液を送る高速液体クロマトグラフィー)は、高い分離性能が得られる反面、高圧装置が前提です。フラッシュ精製(中低圧でカラムに溶媒を通す精製)は、手軽な反面、粒子充填カラムでは分離性能が不足しやすくなります。カラムを大きくして補うと、溶媒も時間も廃棄物も増えやすい状況です。
他にも、溶けにくい有機EL(有機化合物を使う発光技術)材料の精製で起きる目詰まり、有害なハロゲン系溶媒(塩素などを含む溶媒)の扱い、といった課題があるといわれています。
- フラッシュ精製カートリッジ状のカラムに溶媒を比較的低い圧力で通し、混合物を成分ごとに分ける精製法を指す。有機合成の研究室で広く使われ、HPLCより装置が簡便である。


