市場課題|ガスの貯蔵と回収の負担

高圧の容器は重く運びにくい
産業用のガスは高い圧力で圧縮して運ばれるため、容器は厚く重くなります。高圧ガス保安法(高圧のガスによる災害を防ぐ法律)が義務づけるのは、容器の強度と定期的な検査です。容器を小さくしても壁を薄くはできず、運搬と維持の負担が残ります。
排ガスのCO2回収は熱を消費
工場の排ガスからCO2を集める工程で多くを占めるのは、分離に使うエネルギーです。広く使われるアミン吸収法(アミンの液にCO2を吸わせる方法)は、吸収した液を加熱してCO2を放出させるため、熱の消費が大きくなります。装置には大型の吸収塔と再生塔が要るため、設備の規模も膨らみます。
他にも、離れた場所からの残量の把握、多品種のガスを扱う現場での在庫管理、パイプラインが通っていない地域への配送、空になった容器を充填拠点へ返送する手間、といった課題があるといわれています。


