市場課題|窒素肥料の製造は燃料を多く消費

肥料の製造が脱炭素の課題に
窒素肥料の原料アンモニアは、合成に多くのエネルギーを使います。合成には高温高圧を要する「ハーバー・ボッシュ法」(窒素と水素の反応法)が使われ、アンモニアの製造は、国際エネルギー機関(IEA)の集計で世界の最終エネルギー消費の約2%を占めます。脱炭素が進み、食料増産とCO2排出削減の両立が課題です。
肥料原料の輸入依存が供給を左右
肥料の主な原料は輸入に依存し、価格や供給の変動を受けやすい状況です。農林水産省の資料によれば、尿素などの主な原料はほとんどを輸入で調達しています。肥料は経済安全保障推進法の特定重要物資(供給不安時に国が指定する物資)に指定され、国内での原料確保が求められています。
他にも、家畜のふん尿による堆肥は成分がばらつきやすく、有機質肥料は効き方が緩やかです。産地が偏ることによる価格の変動、輸送にともなう燃料の消費、といった課題があるといわれています。


