市場課題|水中インフラ点検の負担

水中点検は潜水士の負担が大きい
ダムや橋脚、港湾の岸壁といった水中の構造物の点検は、潜水士の作業に頼ってきました。水中は視界が悪く、深さに応じて潜水できる時間も決まるため、一度に確認できる範囲は限られます。安全の確保にかかる費用と時間が積み上がり、点検の頻度を上げる余裕はわずかです。
大型探査機は船と人員を要する
潜水士に代わる大型の無人探査機(ROV)は、運用に専用の船とクレーンを要します。機体が重く船上の設備も大がかりになるため、一回の調査にかかる費用と人員の負担は小さくありません。そのため日常的な点検にはなじみにくく、異常が疑われたときだけ調べる運用が続いています。
加えて、濁った水での視界の確保や、潮流の中で機体を保つ操作の習熟も現場の壁です。記録した映像を読み解く手間や、経年で比べる基準の作りにくさもあります。他にも、限られた技能者への作業の集中、といった課題があるといわれています。
- ROV船上の機器とケーブルでつながれ、人が遠隔で操縦する無人潜水機を指す。電力を送り続けられるため稼働時間の制約が小さく、映像を見ながら作業を進める用途に向く。


