市場課題|増え続ける重症心不全

心不全の増加で医療の負担が重く
国内で約120万人が該当するといわれる心不全は、医療現場の負担が重い疾患です。心不全は、心臓が全身へ十分な血液を送り出せなくなる慢性かつ進行性の疾患で、世界では6,500万人以上が該当するとされます。「心不全パンデミック」と呼ばれるほど患者数は増え、心臓病が国内の死因でがんに次ぐ第2位を占める状況は続くと見込まれます。
重症例は移植以外の手段が乏しい
重症の心不全の治療は主に症状の緩和が中心で、心臓移植以外に抜本的な手段が乏しいのが現状です。一度失われた心筋は、ほとんど再生しないためです。心臓移植は提供者の数に限りがあり、待機は長期化します。
他にも、免疫抑制剤(移植した臓器への攻撃を抑える薬)を飲み続ける負担があります。補助人工心臓(心臓の働きを機械で助ける装置)に伴う感染の恐れ、通院と入院の繰り返しによる生活の質の低下、といった課題があるといわれています。
- 心不全心臓のポンプ機能が低下し、全身へ必要な血液と酸素を送り出せなくなる状態を指す。心筋梗塞などの虚血性心疾患や拡張型心筋症が原因となり、慢性かつ進行性に悪化する疾患である。


