市場課題|ハチ刺されの被害が続き、殺虫剤だけでは対応が難しい

ハチ刺されで毎年死者が出る
ハチ類に刺されて亡くなる人は、国内で年間約15人に上ります(厚生労働省人口動態調査・2014〜2019年)。ハチ類は生活圏にも生息し、個体数も多いため、人と遭遇する機会が多いとされています。餌場や巣に知らずに近づいて襲われる場合が多く、被害は毎年続いています。
殺虫剤は大型種に効きにくい
スズメバチ対策には殺虫成分を含む薬剤が使われてきましたが、体の大きなオオスズメバチには効果が出るまでに時間がかかります。効果が出る前に人を刺す場合もあり、被害は完全には予防できません。さらに、益虫のスズメバチを殺し続ければ、生態系のバランスを崩しかねません。
他にも、防護服ではハチの接近を防ぎきれない点、ハチ毒の吸引器や緊急用の自己注射薬が刺された後の対策にとどまる点、誘引トラップでも防ぎきれない点、といった課題があるといわれています。
- オオスズメバチスズメバチ科で世界最大の種を指す。体長は40mm前後で、木の根元や土の中、樹洞に巣を作るため、巣の位置が分かりにくい。


