市場課題|マダニ対策が要る地域が広がる一方、種類の判別には専門家の目が欠かせない

マダニ感染症の地域が拡大
マダニが媒介するSFTS(重症熱性血小板減少症候群)は、国内で報告される地域が広がっている感染症です。2025年には関東地方と北海道で感染したと推定される患者が初めて報告され、国内での致命率(感染者のうち亡くなった人の割合)は27%とされています。感染の起こりうる範囲が広がれば、各地でマダニの種類を確かめて危険を見積もる必要が増えます。
専門家の判別に手間がかかる
マダニの種類を見分ける同定は、専門家の観察を必要とする作業です。経験を積んだ専門家にとっても、マダニの同定は手間のかかる作業とされています。このため、各地で集めたマダニの種類を速く確かめることが難しい状況です。
他にも、温暖化の影響もあって全国へ広がるマダニ感染症への備え、野外での調査技術の次世代への継承、蚊が媒介する感染症への対策、といった課題があるといわれています。
- SFTS重症熱性血小板減少症候群の略称で、SFTSウイルスによる感染症である。主にウイルスを持つマダニに咬まれることで感染する。発熱などの症状に加え、血液中の血小板が減少する。


