市場課題|現場のWi-Fi整備の負担

有線の敷設に時間と費用を要する
建設現場や大規模施設では、通信環境が整うまでに時間と費用がかかります。LANケーブルを引くには配管工事が必要で、建物の構造によっては配線の経路を確保しにくいためです。工程が進むたびに設備の配置が変わる現場では、配線をやり直すたびに通信の準備が作業の足かせになりがちです。
中継の回数が増すほど低速化
電波で中継する方式にも、回数が増えるほど速度が落ちやすい制約があります。一般的なメッシュWi-Fiでは、1台の無線機が受信と送信を同じ帯域で担い、中継のたびに分け合うからです。そのため実用的な中継は数回にとどまるといわれ、奥まった場所まで通信エリアを広げにくくなります。
他にも、建物ごとに変わる電波の設計や、粉じんや雨にさらされる屋外での機器の保護があります。加えて、作業員が同時につなぐときの通信の混雑、機器を移すたびの設定のやり直し、といった課題があるといわれています。
- アクセスポイントスマートフォンなどを無線で通信網につなぐ機器。通常は1台ずつLANケーブルで有線の回線につなぐ。
- メッシュWi-Fi複数のアクセスポイントを網の目状につなぎ、電波の届く範囲を広げる方式。有線を減らせる一方、中継の回数が増えると速度が落ちやすい。
- 帯域通信に使える電波の幅。同じ帯域を複数の通信で分け合うほど、1つあたりの速度は下がる。


