市場課題|細菌検査は結果まで日数を要する

検査結果を待つ間は出荷が滞る
食品や水の細菌検査は、公定法である寒天培地培養法が基本で、結果まで1日から2日を要します。寒天培地の上で細菌をコロニー(培地の上にできる細菌の集落)へ増やしてから数える方式だからです。異常に気づくのは製造から1日以上あとで、その間、食品の出荷や水の供給は判断を待ちます。
培養検査は設備と人手を要する
培養検査には、恒温器(一定の温度を保つ装置)や無菌操作(雑菌の混入を防ぐ手順)の環境に加え、判定に慣れた検査員も必要です。試料を検査室へ運んで培養し、コロニーを読み取る一連の作業には、知識と時間を要します。そのため検査の頻度を上げにくく、設備の限られた事業者ほど確認が難しい状況です。
他にも、培地や器具のコスト、拭き取りから判定までを人手で記録する負担、設備の整わない地域で衛生水準を保ちにくいこと、といった課題があるといわれています。
- 培養法栄養を含む培地で細菌を増やし、目に見える数にしてから数える検査。判定の基準として長く使われてきた。
- 一般生菌数試料に含まれる細菌の総数を示す指標。特定の菌種ではなく全体の汚染度を表し、食品の衛生管理で広く測定される。


