市場課題|試薬の原料は輸入品が中心

輸入中心で調達計画が立てにくい
研究用試薬や診断薬の原料となるタンパク質は、輸入品が中心です。「BSA」(ウシ血清アルブミン)のような動物由来の原料は、産地の畜産事情や輸出入の規制、為替の影響で価格と供給量が動きやすく、必要な量を確保しにくくなります。そのため研究機関や診断薬メーカーは、調達の計画を立てにくい状況です。
ロット差で検査値がばらつく
動物由来の原料は、ロットごとに性質がわずかに異なります。血清は個体差や採取時期の影響を受けるうえ、精製の工程でも夾雑タンパク質の残り方が変わるため、純度と活性に幅が生まれます。測定に使う試薬では、この差が検査値のばらつきとして表れ、ロットごとに性能の確認が必要です。
他にも、海上輸送の遅れで生じる納期の変動、産地を限定する規制への対応、少量多品種の注文に応える生産体制の確保、といった課題があるといわれています。
- 夾雑タンパク質目的のタンパク質に混じって残る、別のタンパク質。残ると測定の妨げになるため、精製の工程で取り除く。
- ロット同じ条件でまとめて製造した製品の一群。原料が生物由来の場合、ロットが変わると性質がわずかに変動する。


