市場課題|狙いにくい創薬ターゲットと長い探索

狙いにくい創薬ターゲットが残る
医薬品市場の半分程度を占めるといわれる低分子医薬品にも、構造の面で狙いにくい創薬ターゲット(薬作りの標的となる分子)が残っています。低分子は分子が小さいため、平らで広い面を持つ相手や、細胞の中で他のタンパク質と組み合わさった相手に結合しにくいからです。有望でも創薬に結び付けにくく、治療の選択肢が乏しい病気が残ります。
候補探索に長い時間を要する
狙う創薬ターゲットが決まっても、そこに結合する候補分子を見つけるまでには長い時間がかかります。膨大な化合物を一つずつ試す手法では、目的の分子に行き着く確率が低いためです。探索が長引くほど開発費は膨らみ、着手できる創薬ターゲットの数も限られます。
他にも、鎖状のままのペプチドは体内で早く分解され、飲み薬にしにくいこと、大量合成の複雑さ、手本となる分子がない場合に設計の起点が乏しいこと、といった課題があるといわれています。
- 創薬ターゲット薬を効かせたい相手にあたるタンパク質。薬が結合すると、病気に関わる働きを抑えられる。
- 低分子医薬品分子量がおおむね500以下の小さな分子からなる医薬品。細胞の中まで届きやすく、飲み薬にしやすい。
- 抗体医薬品免疫が異物を見分ける抗体を成分とする医薬品。狙った相手にだけ結合する一方、分子が大きく細胞膜を通れないため、創薬ターゲットは細胞の外側に限られる。


