市場課題|脊髄損傷や声帯瘢痕には、傷んだ組織そのものを治す薬がない

脊髄損傷は麻痺が残りやすい
脊髄損傷には、傷ついた脊髄そのものを治す有効な治療法がまだありません。事故や転倒で脊髄に強い力が加わると、神経の働きが失われ、手足に麻痺が出ます。治療は骨折を整える手術やリハビリテーションといった対症療法が中心で、米国では退院時に神経の働きが完全に戻る患者は1%未満と報告されています。
硬くなった声帯は戻りにくい
声帯瘢痕は、線維化して硬くなった声帯の粘膜が元に戻りにくく、声を出しにくい状態が続く病気です。声帯は1秒間に200〜300回振動して声を出すため、粘膜が硬くなるだけで発声に大きく影響します。有効な治療法はまだありません。
他にも、運動神経が失われていくALS(筋萎縮性側索硬化症)の進行を抑える手段の少なさ、急性腎障害の治療薬の乏しさ、患者数が少なく薬の開発が進みにくい事情、といった課題があるといわれています。
- 対症療法病気の原因そのものではなく、表に出ている症状を和らげたり、残った機能を生かしたりする治療である。脊髄損傷では手術やリハビリテーションがこれにあたる。


