市場課題|培養肉の価格を押し上げる成長因子

成長因子が高額で培養肉が高価に
培養肉の製造では、培地に加える成長因子が必要で、広く使われてきたものは動物などから取得するため高額です。このため成長因子は、培養肉の製造コストの大部分を占めると日立造船は説明しています。成長因子の価格が下がらなければ、培養肉の価格も下がりにくくなります。
培養と精製の設備で量産しにくい
成長因子は、動物の細胞や大腸菌に遺伝子を入れて、つくらせる方法で得られてきました。この方法には、細胞を培養する設備に加え、目的のタンパク質だけを取り出す精製(不純物を取り除く工程)が必要です。生産量を増やすには設備と工程ごと大きくする必要があり、需要が伸びても供給を広げにくくなります。
他にも、動物の細胞に混ざる感染症のウイルスへの対策、大腸菌でつくる際に混ざる内毒素(大腸菌などの細胞壁に含まれる有害な物質)の除去、動物細胞で合成を終えるまでの1か月以上の期間、といった課題があるといわれています。
- 培地細胞を増やすための栄養分を含む液体である。培養肉では、動物の細胞を培地に入れて増やし、成長因子などのタンパク質を加えて増殖を促す。


