市場課題|微弱な変化は捉えにくい

異常の予兆は掴みにくい
工場の設備や電池、人の体の内部で起きている変化は、外から見ただけでは把握しにくい状態です。こうした変化は、電流に伴う微弱な磁場や、わずかな温度の差として現れます。予兆を掴めないまま運転を続けると、故障や事故が起きてから対処することになり、損失が大きくなりかねません。
高い感度の計測は冷却が必要
微弱な磁場を高い感度で測る装置は、冷却装置を伴います。代表的なSQUID(超伝導量子干渉素子)は、超伝導の状態を保つために極低温まで冷やす仕組みを必要とするからです。冷却装置を抱えるぶん全体が大きくなり、高い感度の計測は設備の整った施設に限られがちです。
他にも、測るたびに基準を取り直す校正の手間、周囲の温度や振動で値がぶれる環境への弱さ、磁場と温度を別々の装置で測る計測の分断、といった課題があるといわれています。
- SQUID超伝導量子干渉素子の略で、超伝導の輪に生じる干渉を利用して磁場を測る素子を指す。極めて弱い磁場まで捉えられる一方、超伝導の状態を保つため、装置に冷却の仕組みを伴う。


