市場課題|見つけにくい早期のがん

受診率が伸びにくく発見が遅れる
日本のがん検診の受診率は、第4期がん対策推進基本計画が掲げる60%の目標に届いていません。2022年の国民生活基礎調査にもとづく推計では、胃・大腸・肺・乳房・子宮頸部のいずれも、この水準を下回りました。内視鏡や画像診断は時間と負担をともなうため受診が後回しになりやすく、症状が出てから見つかる例が増えかねません。
膵がんは早期発見の手段が乏しい
胃の後ろにある膵臓のがんは、早期に見つける手段が乏しいままです。指針として定められた検診がなく、市区町村の対策型検診の対象に含まれていません。症状が出にくく、見つかった時点で進行している例が多いため、5年生存率は低い水準にとどまるといわれています。
検査は部位ごとに分かれ、複数のがんを調べるには何度も受診する必要があります。他にも、医療機関へ足を運ぶ時間の確保、地域による受診環境の差、といった課題があるといわれています。
- 対策型検診市区町村などが住民に提供する公共政策としてのがん検診である。死亡率を下げる効果が科学的に確かめられた方法だけが国の指針に定められ、胃・大腸・肺・乳房・子宮頸部を対象とする。


