市場課題|撥水や親水の加工が広がる一方、形の崩れた液滴は測りにくい

撥水・親水加工の広がりで検査増
水をはじく撥水加工と、水をなじませる親水加工が広がり、効き目を数値で確かめる場面が増えました。加工の対象は自動車のガラスや太陽電池パネル、衣類まで広がり、測る場面も材料の開発中から出荷の前や施工の後へと増えました。測る対象が散らばるほど、試料を運ぶ手間が増えます。
真球でない液滴は測りにくい
真横から撮る従来の測定法のうち、液滴の幅と高さから角度を逆算する方式は、液滴が真球に近いことを前提とします。輪郭の傾きを直接読む方式でも、布のように粗い表面や曲面の部品では輪郭が乱れがちです。輪郭を鮮明に写すには光学系と安定した設置面が要るため、据え置いて使う構成が主流で、現場へ持ち出しにくくなります。
他にも、測る人ごとに読み取りが変わる判定のばらつき、据え付けた製品をそのまま測れない制約、水滴が転がり落ちる傾いた面での測りにくさ、といった課題があるといわれています。
- 接触角固体の表面に置いた液滴の縁で、液体の表面と固体の表面がなす角度を指す。値が大きいほど液滴は球に近づいてはじかれ、小さいほど広がってなじむ。濡れ具合を数値で比べるための共通の指標である。


