4. 入社前に確認したいこと
クライメートテック企業への転職を判断する際、特に以下の点を面接・情報収集の段階で確認しておくことが重要です。他の領域より「補助金依存」「政策変更リスク」「顧客不在」のリスクが顕在化しやすい領域 であるため、入社前チェックが転職の成否を左右します。
誰がお金を払うのか
補助金・政府受託が主な収益源なのか、民間企業が顧客として対価を払っているのかを確認してください。顧客が存在しない段階の企業と、継続的な収益が立っている企業では事業の安定性が根本的に異なります。
補助金依存度はどの程度か
NEDO・環境省・経産省などの補助金で研究開発費の大半を賄っている企業では、補助金期間終了後の収益化が課題になるケースがあります。補助金がなくなった後もビジネスが成り立つ構造かどうかを確認してください。
規制が追い風になっているか
その事業は法規制や開示義務によって市場拡大が期待されているのか、それとも企業の自主的な取り組みに依存しているのかを確認してください。例えば排出量開示やサプライチェーン管理の領域では、各国の開示制度や規制強化が市場拡大の背景になっています。一方で任意市場の場合は、景気や企業の投資判断によって需要が変動することがあります。
脱炭素価値以外の競争優位があるか
「環境に良い」だけでは顧客は購買を決定しません。価格・性能・規制対応・ブランドのいずれかで競合に対して優位性があるかを確認してください。「サステナブルだから買う」は大企業の調達基準が変わらない限り成立しないケースがあります。
商業化フェーズはどこか
研究段階・実証段階・商業化段階のどこにいるかで、入社後の業務と組織のキャッシュ状況が大きく変わります。特にCCUS・次世代素材型では商業化まで10年以上かかるケースもあります。
政策変更リスクへの耐性はあるか
クライメートテックは政府の脱炭素政策・補助金制度・規制変更に大きく影響される領域です。政策が変わったとき、補助金がなくなったときに事業が存続できる収益構造かどうかを確認してください。
ビジネス職に期待される役割は何か
「事業開発」という肩書きでも「大手製造業への導入営業」「補助金申請・管理」「カーボンクレジットの調達・販売」「ESGコンサルティング」では全く異なる仕事になります。入社後最初の6ヶ月で何をやってほしいかを具体的に確認してください。